真夜中遊園地

シャングリラのブログです

【S12 ダブル】パオカイ👍(イイネ)【戦績71-28 2ロム1900 】

 

1.はじめ

こんにちは。シャングリラ(@pokeShangrira) | Twitter)です。今回はS12のレギュレーションEにおいて使用したパオカイ👍(イイネ)について紹介させて頂きます。パオジアンを軸に物理アタッカー達で相手を攻め立てる全体的にパオカイとしての動きに大きく寄った構築ですが、幅広い対応範囲を誇りS12のランクマッチにおいて最終的な6体になってから71-28,勝率71.7%の結果がそれを表していると思います。レイスポスやイイネイヌといった変なポケモンも入っている個人的にも気に入っている構築となっているので是非最後までお読みください。(画像は11/25時点)

 

2.PT作成経緯

ポケパラまで

10月はまぁまぁ忙しく0から新しい構築を練る余裕がなかったので、WCSで使用し扱い慣れたパオカイウーラをまた擦る事に。(↓これ)

【WCS2023 Day1,5-0 Day2,3-4 最終59位】生生流転ビートダウン【ポケモンSVダブル・レギュレーションD】 | クレイジーポケモンメディア†APPDATE†

元々単体技に火力を依存している為相手の守るや不意のゴーストテラスや水テラスを踏み抜いた場合致命傷を負う性質上、それを軸とした場合クローズドシートのランクマで安定して勝つには不向きな構築です。しかし相手の守るの有無及びテラスタイプが事前に分かればある程度先述のリスクを回避する事が可能であり、強力な打点を振り回せて強みを発揮しやすいオープンシート向きの構築の為ポケパラ本戦のルールにもマッチしていました。

と言うことで8月に使った自分の構築を見直し始めましたが、レギュD当時と比べ翠の仮面で様々な要素が追加されざっくり、
・暁ガチグマ、オーガポン、ヤバソチャ、アロキュウの追加。

 ここら辺

・グラスラ解禁に伴うゴリランダーの強化

がポイントでしょうか。この中でも

・井戸ポンとゴリラによる水ウーラの地位の低下
・逆に飛行打点の需要の増加、水ウーラの減少、威嚇の復権によるスカーフランドロスの増加 

が特に分かりやすい変化だったと思います。そしてオーガポンの中でも特に特性貯水でこの指持ちの草タイプである井戸オーガポン特性型破りで草/炎タイプである竈オーガポンはそれぞれ水ウーラとミミッキュ視点キツ過ぎる為、パオカイウーラも以前のものからアップデートする必要がありました。


まずミミッキュですが竈ポンに加えランドの威嚇も無理な為レギュD時の活躍は見込めないと判断し解雇する事になりました。また、以前は水ウーラを軸にした試合の組み立てが許されていたのに加え水流連打を受ける為水/草テラスするポケモンが多かった為、ウーラのお供として優秀だったサンダーにも疑問を覚えるようになぅたのでこれまた別のポケモンを探す事にしました。

代わりのポケモンにほしい要素としては、

・パオカイウーラ視点テラスが強要されるアロキュウを迅速に処理できて、
ランドロスの威嚇で止まらず、
・環境的に刺さりが良い飛行打点。特にパオと相性が良い物理アタッカー

が挙げられました。
最初は鋼テラスのスカーフガラルサンダー
を採用しましたが、負けん気が発動した後の突破力は凄まじかったもののSブーストのハバカミと対面した瞬間テラスを強要されるのが無限に窮屈に感じ解雇する流れとなりました。
ガンダーの反省を踏まえ、その要素を受け継ぐポケモンとして次にアーマーガアを採用しました。上記の3点を満たしており環境への刺さりが良好で、テラスに依存せずとも行動保証を確保できる耐性が魅力的で、既に構築に居るカイリューと同じ飛行タイプでありながら2匹で弱点が被っていない点も好ましく感じていました。

次にミミッキュの枠に入るポケモンですが元は

・対パオカイ(化けの皮+じゃれつく)。
・対カミユイ(化けの皮)
・対カイナ(化けの皮)
・対トリル(挑発)


等の相手に対し主に化けの皮による行動保証を盾に役割遂行を果たしてくれていました(ミミッキュ凄いな、)取り敢えずこの枠はカイリューの神速が効かず相手の猫騙しを無視して挑発を相手トリラーに打ち込んで欲しいと言うことでゴーストポケモンにあたりを付けてポケ徹を眺め始めました。その結果、
ハバタクカミ(強いんだけどサポートが一切ない本構築においては物理耐久が無さ過ぎて扱いづらい)
ムウマ(ハバタクカミの1.8倍の物理耐久があって、鬼火・痛み分け・滅びの歌がある)
サマヨール(ムウマでやりたいこと大体できて更に硬い。ハバタクカミの2.8倍硬い)
を経てレイスポスにたどり着きました。サマヨールと比べると劣りますが、ムウマよりちょい柔らかい位の物理耐久はあり(ハバタクカミの1.7倍)、ムウマサマヨールに比べ火力の高さと素早さが大きく上回る事からその2体とは別の事が出来ると判断し採用することになりました。
HBレイスポスは、

カイリューラッシャカイナ等の物理アタッカーを上から鬼火で半機能停止にできる
・そもそもパオかみくだくやトドロクツキのはたきおとすも耐えるくらいには硬い
・クレセキリンに挑発を入れてトリルを止められる
・ゴースト単タイプを活かし鉄壁ボディプレ勢とのタイマンも勝てる
・最速キラフロルの上も取りシャドボで2発で倒せる
・悪テラス+バークアウトでイエアルマも黙らせうる

って書くとなんか強そうじゃないですか? 特にシェルアーマーで急所を拒否しながら立て篭る鉄壁で物理を詰めてくるヒスイヌメルゴンはパオカイウーラの天敵であった為、単騎で対面勝てるのは非常に偉い点でした(ハバタクカミミミッキュはフェアリータイプなせいでヘビボン打たれて普通に負ける)
また、ヘイラッシャには鬼火を打って火力を削ぎ、キラフロルはシャドボで毒化粧を発動させず倒せる事もあり毒寿司に対し有利に試合を展開できるのも高評価です。


最後の1体ですが、手薄なままの対カミユイ性能が求められたので炎タイプが良いのではないかと考え、元から居たヒードラン、ヒスイウインディ、竈オーガポン等が目に付きました。しかし、対カミユイを考えると突撃チョッキで特殊耐久を補強したいのですが竈ポンはそれが叶わず(実際最初使っていたが耐久が低く使いづらかった)、ヒードランとヒスイウインディは対カミユイは行けそうなものの元のタイプ的にカイナ前でテラスタルが強要される点が不満でした。倒す事でカイナを対策していたミミッキュと違いレイスポスは鬼火で止める事で対策している為、そこに電気/格闘弱点のポケモンが居ては意味が薄くなってしまいます。本構築においてはテラスタルは極力、攻防一致として使えるカイリューか水ウーラオスに切りたかったのでその面でヒスイウインディヒードランは適任ではないと感じ、原種のウインディを採用しました。かくとう等倍、地面は2倍抜群に抑えられる耐性の素直さを評価しており、若干の数値の低さと岩雪崩が無いため攻撃面ではヒスイ種に劣る点も行動回数で稼げるとの判断です。

以上の流れにおいて3体が追加され、パオカイウーラも数値を調整して構築を完成させました。




しかし、この6体でポケパラに挑んだところ3-4で予選落ち、勝ち負けの数以上に惨敗と感じる結果になってしまいました。反省点としては特に相手のテツノカイナがめちゃくちゃ重かった点が1番大きかったです。構築に守る持ちが少ないため初手に対面した時点で猫騙し絡みの不利択を押し付けられ、試合開始時点から窮屈な動きを余儀なくされていました。またウインディレイスポスでカイナに威嚇鬼火を入れてもその2体ではカイナを削りきれず、結局倒すためのメインアタッカー陣のパオカイウーラを動員せざるを得ないものの普通に弱点を突かれてしまう為デバフの恩恵が薄かったのも反省点でした。

 

ポケパラ後~

不本意な結果に終わった事もあり、ちゃんと構築を完成させたいと感じ上記を踏まえ構築を練り直すことにしました(ランクマ向けじゃないとか書いたけどまぁいいや

まず真っ先に変えたのはウインディです。先に書いたようにこの枠は対カミユイ性能が求められた為、炎タイプに着目し竈ポンウインディ(草テラス)と推移していたのですが、これ草テラスチョッキウインディじゃなくて炎テラスチョッキゴリランダーが正解でしたカイナのSを上回る猫騙し使いなので初手対面で逆にこちらが主導権を握る事が可能になり、カミユイと対面した際はテラスを切りながら10万場力を打てばイーユイを迅速に処理できてグラスラで隣のカミや後発まで削れるまさに求めていたポケモンです。
実はウインディを探す途中でカイナ対策としてゴリランダーも候補に上がったのですが、そのときはパオカイに入るゴリラな事もあり草テラスで考えていた為没にしてしまった経緯があります。「パオカイと組む際は災いの剣と併せてリーチを伸ばせる草テラス」という先入観に囚われ炎テラスのゴリラに辿り着けていませんでした。後から見れば、/タイプの竈ポンの枠として草テラスウインディではなく炎テラスゴリランダーを採用すればよかったと言う2択を外した結果でありポケパラ当日にめちゃくちゃ悔しがっていました。

 ついでにアーマーガァもカイナが重い一因だった為代わりのポケモンを探すことにしました。アロキュウ、ハバカミオーガポンランドにはちゃんと強くて偉かったです。ただ基本そいつらがカイナドランと組んでてガア視点何もできない為そこは弱点だったので、元の役割対象への強さはそのままカイナとドランにも不利を取らないポケモンが求められていました

取り敢えずガアより全体的に数値が高く、アロキュウに強い鋼タイプで威嚇に強い負けん気勢であるドドゲザンを採用しました。持ち物は珠でフェアリーテラスかつテラバーストも覚えさせる事でカイナと対面しても返り討ちにできる予定だったのですが、行動保証がテラスタルに依存しており素の状態では扱いづらかったので多分求めていたポケモンじゃないんだろうと感じていました(テラス前提なのが使いにくいって解雇したガンダーの後釜なんだから先に気付けよ)

そこで改めて欲しい要素である

・アロキュウに強い
・威嚇で止まらない
・ゴリラポンに強い
+ ・対カイナドラン
を見直したところ、番犬イイネイヌが降ってきました。
今まで対アロキュウは雪とベールを重ねられるので4倍弱点となる鋼技での処理を考えていましたが、災い剣を乗せながら毒づきではなくダストシュートを使うことで上のアロキュウもワンパン可能であり、求めていた役割を十分果たしてくれそうです。毒打点は他にゴリラポンや環境によくいるフェアリーテラスにも刺さり、特に対ドランやヒスイウインディにおいてはドレインパンチと併せて素の状態にもテラスしても一致抜群を突ける(ノーマル、草、フェアリーあたり)のは非常に優秀でした。

レイスポスの鬼火バクアやゴリランダーの猫騙しのサポートによりビルドを積む動きと、ダストシュートの瞬間火力によりパオジアンと並べて初手から殴る動きのどちらも可能なイイネイヌは構築の動きの幅を一気に広め、期待以上の使用感だった為パオカイウーラに馬、犬、ゴリラのお供3匹を加えた6体で構築を完成としました。

3.個別紹介

パオジアン

特性:わざわいのつるぎ
性格:いじっぱり
持ち物:きあいのタスキ
テラス:ゴースト
実数値:155-189(252+)-101(4)-99-85-187(252)
技:つららおとし / かみくだく / ふいうち / まもる

A:
H186-B136トルネロスがつらら落としで87.5%の乱数1発(97.8%〜116.1%)
H212-B103トドロクツキがつらら落としで確定1発(111.3%〜131.1%)
H177-B128イエッサンが噛み砕くで確定1発(101.6%〜119.7%)

「パオカイウーラ」なので当然入ってきます。スカーフランドの増加により若干動きにくくなったもの、不意打ちも合わせた対面性能の高さは相変わらずであり今まで通り活躍してくれました。

【技】ゴツメを触らずトドロクツキやトルネロスを一瞬で倒せるメインウェポンのつらら落とし、対面性能が上がる先制技の不意打ち、イエッサンやサーフゴーの処理に手間取らない為のかみくだく、盤面に災いの剣を残し続けるための守るとなっています。
 パオジアンのつらら落としはタイプ一致で火力の乗った「倒す技」であり、使えば相手に負担を掛けられるのに加え30%での怯みが付いてくる破格の性能をした技です。外しは気にせず初手から積極的に打つことで運勝ちが増える上振れ技だと使っていて改めて感じました。

【性格】役割対象であるトドロクツキの最速まで考慮すると陽気で採用したかったのですが、 HBイエッサン相手のかみくだくの乱数が変わる為いじっぱりになりました。構築的にサフゴ及びテラスしたオーガポンの処理ルートも限られているので、そこに刺せる噛み砕くのリーチを伸ばせるのは役割にも噛み合ってるしで一部の相手に上を取られるのは許容しています。

【雑感】レギュC当初からずっと愛用している原状SVの相棒枠です。自分は元々イッカネズミピッピのフレガやゴチルゼルの影踏み等の場にいるだけで意味がある特性を持つサポーターを好む傾向がありました。パオジアンはその条件を満たしながら自身は対面に特化した性能であり怒りの前歯や手助けを使うまでもなく、攻撃に参加して2匹で上から殴り倒せる点が非常に強力であり自分の好みと合致しているのかと思います。 味方の強化に1手番消費する手助けやチェリム、デンジムシ、イシヘンジン等の従来の味方の火力強化特性を持っているものの自身の殴り性能が低いポケモン達(ソラブレチェリムは割と強いけど)とは一線を画す強さですが、パラドックスポケモンを覚醒させられるミライドンコライドンは本体性能込でこれ以上の化物でしょうし伝説戦が今から楽しみです

 

カイリュー

特性:せいしんりょく
性格:いじっぱり
持ち物:こだわりハチマキ
テラス:ノーマル
実数値:182(124)-204(252+)-120(36)-108-121(4)-112(92)
技:しんそく / じだんだ / ドラゴンクロー / アクアジェット
HB:A204カイリューのノマテラ災い鉢巻神速耐え(84.0%〜99.4%)
S:余り(ミラー意識で伸ばした)
A:特化
「パオカイウーラ」なので(以下略)。未だにノマテラ鉢巻災い神速の圧倒的突破力は健在であり、威嚇で火力が削がれないのが終盤の詰め要因として非常に偉く、先発要因で相手のハバカミを倒せばもうカイリューが止まらず神速を押すだけで勝てた試合も少なくありませんでした。
【技】技構成は相手のヒスイウインディや裏からハバカミが来てもちゃんと詰めきる為のアクアジェットに加え、非テラス時の火力を確保する為にドラゴンクローを採用しています。レギュEになりドラゴン/飛行の耐性の価値が上がったことでノーマルテラスを切らず素の状態で動いてもらいたい場面が増えたと感じたので、ノマテラ神速と同様の火力が出てテツノカイナ、ウーラオス、オーガポン、モロバレル、イエッサン、リキキリン、等の出来るだけ多くの相手に負担を掛けるために威力の低いつばめがえしではなくドラゴンクローを選択しています。試合中盤の「まだ神速通って無いしカイリューにテラス切りたくないなぁ」って時は大体ドラゴンクロー打ってました。
【調整】今までと同じ物理耐久を確保しながらミラー意識で少しSを上げてますが正直誤差なので素直にHA軸でもいいとは思います。火力が高いことが採用理由なのでA特化は固定。

 

ウーラオス(れんげき)

※ポケパラ時
特性:ふかしのこぶし

性格:ようき
持ち物:拘りスカーフ
テラス:みず
実数値:181(44)-175(196)-121(4)-74-87(52)-158(212+)
技:すいりゅうれんだ / インファイト / アクアジェット / とんぼがえり
A:
H155-B101パオジアンを水テラ水流連打で確定1発(100.6〜120.0%)
H173-B124ランドロスを等倍の災い水テラ水流連打で93.4%の高乱数1発(97.1%〜114.4%)
H175-B121悪ウーラオス
を水テラス災いの剣水流連打で確定1発(102.2%〜122.7%)
HB:
A204カイリューのノーマルテラス鉢巻災い神速耐え(84.5%〜99.4%)

A189オーガポンの型破りGFグラスラを最高乱数以外耐え(83.9%〜100.5%)
HD:
C176テツノツツミのフリドラを68.8%で耐え(89.5%〜106.0%)
C187ハバタクカミの等倍フェアリーテラスムンフォを最高乱数以外耐え(85.0%〜100.5%)
S:最速ランドロス抜き

※ランクマ時
特性:ふかしのこぶし

性格:いじっぱり
持ち物:しんぴのしずく
テラス:はがね
実数値:181(44)-200(252)-121(4)-74-90(76)-134(132)
技:すいりゅうれんだ / インファイト / アクアジェット / みきり
A:ぶっぱ
H155-B101パオジアンを水流連打で確定1発(100.6%〜121.9%)
H194-B116サーフゴーを災い込の水流連打で72.21%の乱数1発(92.7%〜111.3%)
HB:A204カイリューのノマテラ鉢巻災い神速耐え
HD:C203サーフゴーの眼鏡シャドボ耐え(84.5%〜99.4%)
S:余り



【テラスタイプ】ポケパラでは以前と同じ水テラスのスカーフ採用であり、相手のスカーフランドロスに対面勝てる(最速ランドロスを抜ける陽気で採用、水テラス災い水流連打で等倍の耐久降りランドロスを大体倒せる)調整での採用していました。
しかし、その後アーマーガア→イイネイヌの変更により鋼タイプの耐性が消え格闘タイプが被った結果、構築内において飛行の通りが凄まじくなってしまいました。ちゃんとした人は初手のパオジアンとトルネロスの対面においてトルネにテラスを切り氷柱を耐えながら木枯らし荒らしを返してくることもあり、構築内のどこかで飛行耐性を取りたいと感じるようになりました。その結果、元々弱点であったハバカミのフェアリー技やツツミのフリドラ等も半減で受けられて噛み合いが良いウーラオスが鋼テラスになっています。
【調整、持ち物】水テラスではないスカーフ水流連打に魅力を感じなくなった点(パオジアンを上から倒せなくなった)が一つ。また鋼テラスはトルネを意識しての選択ですが、いたずら追い風使いであるトルネロスを相手にするのにスカーフを持つ意味は薄いこともあり純粋に火力強化ができる神秘の雫を持たせました。
調整はB4降りパオジアンを確実に落とす為にA特化は確定、手癖でカイリューのフルパワー神速耐えの物理耐久を確保したうえで眼鏡サーフゴーの特化シャドーボールを耐えるようDに努力値を回して残りは素早さに降っておきました。単体であればパオジアンで殴れるトルネロスとサーフゴーですが2体同時に出されると処理が追い付かず範囲技の連打でダメージレースの不利を取り得ります。その為、そこに対面勝てるよう意識して素早さよりサフゴ前での行動保障を優先した調整となっています。
 
ゴリランダー

特性:グラスメイカ
性格:いじっぱり
持ち物:とつげきチョッキ
テラス:ほのお
実数値:207(252)-187(196+)-117(52)-72-91(4)-106(4)
技:ウッドハンマー / グラススライダー / 10まんばりき / ねこだまし

A:11n 
H131-B100イーユイを10万場力で確定1発(103.8%〜122.1%)
H162-B101までのハバカミをGFウドハンで確定1発
H:ぶっぱ
HB:
A172パオジアンのアイススピナーを最高乱数以外耐え (85.0%〜101.4%)
A200ウーラオスの悪テラス黒い眼鏡暗黒強打耐え(84.0%〜99.5%)
HD:C205ハバタクカミのテラ妖眼鏡ムンフォ耐え(83.9%〜99.4%)

グラスラの習得も偉かったですが10万馬力の習得も同じくらい大きかったと感じるポケモンです。並以上の高耐久、ウドハンによる破壊力、グラスラでのスイープ力、サブウェポンとしての10万馬力の範囲のどれをとっても一級品で大活躍してくれました。
【配分】採用当時は80族近辺での対面を考えてSを伸ばしていましたが、自分の運用上素早さを伸ばした恩恵を特に感じる場面が無かった為HABに寄せた調整となりました。ウドハンでHPが削れたり、悪ウーラオス前で行動保障ができたり耐久軸の調整でよかったと感じています。Aに特化すると水ウーラを災いGFグラスラで倒せる乱数が3つ動きますが仕留めそこなって困った記憶も無いのでキリよく187で止めました。
【テラスタイプ】対カミユイを意識しての炎テラスとなっています。熱風やマジシャを半減できる他、元の草弱点との補完が良いこともあり素直に使いやすかったです。

 

 

レイスポス

特性:くろのいななき
性格:ずぶとい
持ち物:オボンのみ
テラス:あく
実数値:205(236)-76-122(244+)-167(12)-101(4)-152(12)
技:シャドーボール / バークアウト / おにび / ちょうはつ
HB:
A172パオジアンかみくだく耐え (82.9%〜99.5%)
A191トドロクツキのはたき落とす耐え(82.9%〜99.5%)
オボン込でA200ウーラオスの雨下神秘の雫水流連打耐え(75.0%〜89.0%)
HD:C187ハバタクカミのシャドボ耐え(81.9%〜97.5%)
S:最速キラフロル抜き、準速ウーラオス+3
C:余り
 H187-D170ヌメルゴンをシャドボで確定4発(24.0%〜28.8%)

鉄壁ヒスイヌメルゴンと合体寿司相手に真正面から殴り勝てて、テツノカイナとイエアルマを黙らせられるパオカイが求めていた夢の補完枠です。
【配分】物理ポケモンが役割対象なのでほぼHB特化にしています。HPの種族値が高いのでイメージに反しけっこう硬く(H振りヒードランとかゴリラと同じくらい)、相手によっては上から鬼火を入れられるのでオボンの実と併せてマジで硬くなります。ヘイラッシャの+2いっちょうあがりは乱数6発なのでシャドボを打っておけば隣の攻撃込みで普通に対面勝てるほどです。先述しましたがヘイラッシャ+キラフロルの所謂毒寿司の並びに対しても強く動けるポケモンなのでしっかり最速キラフロルを抜ける素早さは確保しています。その上で何かの間違いで相手を倒すと特性で実数値167あるCが上がりシャドボが馬鹿にならない火力になったりしました。
【雑感】バクア鬼火と挑発を備えていることもあり低速相手の封殺性能は非常に高く、特にトリパ相手には挑発でトリルを阻止したり、この指を絡めてくるイエアルマ相手ならバクアを打って黙らせたりやりたい放題でした。この「低速相手に強い」という強みは、シンプルに上から殴り倒す戦い方を得意とするパオカイが苦手とする高耐久ポケモン(打たれ強い訳では無いので攻撃を耐えられるとパオジアンの災いの剣がデメリットになり反撃がめっちゃ痛いので)相手に活きる為、補完枠として完璧な仕事を果たしてくれました。本当に使い勝手がよく、本構築においてはハバタクカミやサマヨールよりも間違いなくマッチしていて強かったです。(ハバタクカミも攻撃性能は高いけど"殴り合い"が得意な訳ではないのでパオカイの補完枠たりえない、と書けば伝わります?)


イイネイヌ

特性:ばんけん
性格:いじっぱり
持ち物:たべのこし
テラス:みず
実数値:193(236)-187(172+)-140(36)-70-114(60)-101(4)
技:ダストシュート / ドレインパンチ / ビルドアップ / まもる
H:16n+1
A:11n
H202-B102ヒスイウインディを+1ドレインパンチで確定1発(115.8%〜136.6%)
雪補正&ベール下のH148-B95アローラキュウコンを災いの剣ダストシュートで確定1発(108.1%〜127.7%)
HB:ビルド後にA216ランドロスの地団駄を残飯込み91.1%で2耐え(44.5%〜53.8%)
A198ランドロスの飛行テラバーストを75%で耐え(89.1%〜105.6%)
HD: C200ヒードランの珠大地の力耐え(80.8%〜95.8%)
C187ハバタクカミムーンフォースを残飯込み95.4%で2耐え(45.5%〜54.4%)


ヒスイウインディヒードランと悪ウーラオスとテツノカイナとゴリランダーとオーガポンアローラキュウコンとドドゲザン
に強くてハバタクカミも災いダストシュートで倒せることもあり対面は勝てるこいつもまた完璧な補完枠です。
【雑感】イメージとしては素のタイプが優秀(行動保障にテラスタルをあまり必要としない)で即時火力が出せるコノヨザルです。ビルドアップ型のポケモンとして役割対象である中耐久~高耐久ポケモンから一致抜群を突かれにくい為積みの耐久上昇&ドレインパンチと相性が良く、勝ってほしい相手にちゃんと勝ってくれる性能をしています。その上で、元の数値が高いお陰で等倍技なら積まなくても1発は耐えれる点を活かしパオジアンの災いの剣を乗せてダストシュートを連打するビートチックな動きも可能なハイブリット感あるポケモンでした。抜群相手であればヒードランクラスの耐久ポケモンが相手でもワンパンできる(災い無し)火力が出るのも偉い点です。



4.選出(立ち回り)

選出理念

→・基本は物理アタッカーの5体から選出、殴り勝つことが目標
 ・その5体で殴るだけでは崩しきれないと感じる相手がいてレイスポスが必要なら選出
 ・初手は襷のおかげで対応範囲の広いパオジアン、後発は神速でのスイープ性能が高いカイリューが多め
 ・以上の前提を踏まえて大体その場の雰囲気で選出は決めます。ポケモンの採用理由に基づいて役割対象が居るのであればそいつを出してください。
 


対トドロクツキ入り

初手:パオジアン+α 後発:カイリュー+α
取り合えずパオジアンのつらら落としをツキにぶち当てて倒すことを目標に試合開始、無理そうならカイリューの神速圏内に居れる為の削りに切り替えます。ドガスが入ってるならレイスポスでツキに鬼火を入れに行くのもあり。


対イエアルマ

初手:パオジアン+α 後発:ゴリランダー+α
砕ける鎧っぽかったらさっさと残数を削って相手の交換の選択肢を潰したうえでフィールドを奪いこっちの先制技を通します。トリル型ならレイスポスのバクアで遅延。


対毒寿司

毒寿司(初手フロルラシャ、後発アタッカー)っぽいなら初手:パオジアン+レイスポス 後発:イイネイヌ+ゴリランダーでラッシャを置物にしながらキラフロルを処理、イイネイヌで毒びしを回収してなんやかんやです。逆に毒寿司(初手毒びし撒き、後発合体寿司)が相手ならレイスポスは裏に控えさせてラッシャとの打ち合いに備えます。

 

 

5.総括

約100戦で勝率71%とポケパラのリベンジとしては個人的に納得できる戦績が残せて満足しています。クローズドルールでパオカイを使うのはJCS予選以来でしたが、高火力技を振り回すのは相変わらず爽快感があり非常に楽しかったです。来年の予選を考えるとランクマでも勝たないと意味がないですし、今後もちゃんと取り組んでいこうと思います。


ここまでお読みいただきありがとうございました、何か構築に関する質問等があれば気軽にご連絡ください。