真夜中遊園地

シャングリラのブログです

【WCS2023】生々流転ビートダウン 個体詳細解説 & WCS対戦レポ

 

1.はじめに

こんにちは。シャングリラ(@pokeShangrira) | Twitter)です。今回はWCS2023で使用した構築の個体についての紹介及びWCSの試合の振り返りをしていきます。基本的な構築の内容はAPPDATEに寄稿したこの記事

【WCS2023 Day1,5-0 Day2,3-4 最終59位】生生流転ビートダウン【ポケモンSVダブル・レギュレーションD】 | クレイジーポケモンメディア†APPDATE†

でほとんどを解説しているので本記事では先の記事で触れていない補足事項について述べていく感じにします。お時間がありましたらお読みいただければと思います。

 個体紹介パートもそれなりに長いので対戦レポまで飛ばしたい人は ここから

 

2.個体紹介パート


2.1 構築経緯

なんやかんやあって構築の6体が決定、折角のWCSという晴れ舞台なのでどの個体も気合い入れたものにしたい思いからスタート。  

まず、この6体の中では「冰剣牙豹」というNN、は「Electhor」という名前が特に好きな為(詳細は個体解説にて後述)パオジアンはCHT、サンダーはFRAで採用することが決定。個人的に構築の6匹の言語はできるだけバラけさせた方がオールスター感が出て映えると思っている(この構築だとサンダーとカイリューしか出身地方被ってないし)為、パオジアンとサンダーは確定として他の4体の言語を考えていくことに


 まず、本構築はパオジアン等の物理アタッカー達で相手を攻め立てて適宜サンダーとヒードランを選出していくものとなっているので、基本的にパオジアンの隣に並ぶのはカイリューミミッキュ、ウーラオスの3体となっている。エルテラやカミネズミのように”並び”として確立されている2匹であれば言語は同じにした方が統一感が出て相棒感が出て美しいが、パオカイミミウーラの4体の出し方は相手pt及びBO3の何戦目かによってその試合ごとに最適解が変わる。従ってこの4体での言語の被りは出来るだけ無くしてどんな選出をしても違った言語の2体が並ぶことが求められた。ただ、ウーラオスカイリューの出し方は拘り持ちを2体並べるリスクもあり、他の並びに比べると頻度は落ちた為この2体は被っていても問題無いだろうとアルファベットでの採用を決めた。
 


 はFRAのShifoursがJPNの〜ス という音と似てるのもあり気に入って居たが"ガラルチャンピオン"の二つ名を付ける都合ガラル地方のモチーフであるイギリスに合わせたUrshifuの方が綺麗だと言うことでENG採用となった。
 は以前交換で頂いたサファリボール入りで色違いの100人抜きのDracolosse(FRA)が格好良すぎるのでカイリューを使う時点でこの個体なのは決定している。

 だが選択肢としてJPNかKORだがハングル文字は読めない都合素直に"ミミッキュ"での採用としている。Wikiを見たところKORの由来は따라하다(尻馬に乗る)なのに対しJPNはmimic you(あなたに擬態する)、Qとミミッキュと言うポケモンのイメージに近く感じたのでJPNでの採用でよかったと感じる。(CHTの謎擬Qも良いが前述した通り冰剣牙豹が優先)

 最後にだがENG,FRA,GER全てのJPNと音を合わせたHeatranで統一されており、CHT の席多藍恩も別にそんなに響かなかったので素直にヒードランでの採用となった。 

 

 これで6匹のうちアルファベットが3体、日本語が2体、漢字が1体となりバランス的にも丁度よいだろうと言うことで構築の6体の言語を確定させた。

 

2.2.個別紹介

パオジアン

デフォルトの「古剑豹」も悪くは無いが、タイプ、モチーフの宝物、変化した体の部位等の要素を含んだ「冰剣牙豹」がめっちゃ気に入っているためコイツだけNNありの特別仕様。”ツメナガホオジロ”みたいな単純なネーミングに弱い。CHTパオジアンのうち1匹はカミネズミに拘束されている(ダイブボール個体)のでムンボ個体かウルボ個体の選択だったが、体色が白基調に水色のパオジアンとシナジーのあるウルトラボールでの採用とした。
 二つ名だがパオジアンの選択肢としては
・パルデアチャンピオン ・グルメな ・頼れる相棒の ・親友の ・あの頃頑張った ・ランクマスター
あたりになっている。別にパオジアンはずっと凍裂の祠に封印されていて一緒に殿堂入りしたわけでもなく、元は東国から渡ってきた災厄なのもありパルデア地方の準伝説でありながらパルデア感が薄いと感じるのでパルデアチャンピオンは没、ランクマスターも面白味が無い。そこで本構築において最も選出率が高く、更につらら落としを多用するあり期待を込めて相棒の証を付けて”頼れる相棒 冰剣牙豹”とした。実際にWCSでは凄まじい上振れの連続を引いてくれて期待以上の活躍を見せてくれたので本当に頼れる相棒だった。

ウーラオス

前作の剣盾DLCで登場するマスタードの手持ちポケモンだったのもあり、それに因んでガラルチャンプリボンを選択。ウーラオスが8世代で登場したポケモンで、マスタード自身も18年間の無敗記録を持つ歴代最強のチャンピオンなのもあり”ガラルチャンピオン”の二つ名はピッタリだと感じている(再現度を高めるために早くハイパーボール個体を解禁してほしい↓)。

 イギリスをモチーフにしたガラルの名を冠する二つ名を付けるのであればENG個体にしたほうが統一感があって良いだろうとUrshifuで採用した。親名もユウリの海外名であるGloriaとしているのが拘りポイント。因みにメスなのはジョンさんに「Day1でよく分からない構築のメロメロボディラブトロスに当たって性別厳選サボったせいで負けると絶対後悔するぞ(意訳)」と脅されたためです。確かにそれで負けたら一生引きずりそうだったのでちゃんとケアすることにしましたが結果的に杞憂で終わってよかった

ミミッキュ

PTバランスによりJPNでの採用となったが”ミミッキュ”の名前に馴染みがありすぎるので全然良かったと思う。ボックスにはPN個体は7世代のトリックホリック(?)の景品のプレシャス色違い個体が居たが、個人的に初めて純アタッカーで使うのでデカいサイズの方が威圧感があるし強そうという事でいろはすさんにお願いして最大サイズの個体を一番強そうなボールであるマスターボールで捕まえて頂いた。濃霧の証も持つW証個体だったが大きさをアピールするために二つ名は”でっかい ミミッキュ”としている。構築が準伝ばっかになった都合サイズを粘れるのがコイツだけだったのもあった

カイリューと並べた時のミミッキュの比較

カイリュー

色違いの薄い緑の体色にエフェクトが似合っているサファリボールに入っており、二つ名も全抜きエースにふさわしい”100人抜きの”であり文句のつけようがない最強個体。めちゃくちゃ格好良くないですか?”でっかいカイリュー”も韻踏んでてお気に入りだが、”100人抜きのDracolosse”の方が強そうなので世界大会の舞台に立ってもらうのは本個体となっている。WCSではたしかカイリューのノマテラ神速で相手のゴーストタイプ以外の3体を全員吹っ飛ばした試合が2試合あり、このポケモンも二つ名通りの大活躍を見せてくれた功労者だった

ヒードラン

コンペボール入りの”足跡が自慢”なヒードラン。、最初は虫テラスで考えていたこともあり、エフェクト的にも親和性の高いコンペボールに入っている。頑強そうな足を持っており、図鑑説明文にも壁や天井をはい回るとあるので特に足跡リボンが似合うポケモンだと思っている。↓の記事の解釈も好きなので、「火山の奥の洞窟で高熱のマグマを物ともせず悠々と歩く」イメージに合わせたダークボールに入りの個体も使っていきたい、ダクボ自体シンオウ地方で初めて登場したボールでヒードランにピッタリだし。

ヒードランは何故伝説ポケモンなのか~北海道とシンオウの両面から探る「信仰」~|電卓ポチポチでワロタ

 

サンダー

名前の選択肢は他にサンダー(雷)、Zapdos(雷撃)、閃電鳥(稲妻)だがélectricité (電気)に加えて雷神でもあり戦神でもあるThor (トール)の名前を持つ”Électhor”が1番強そうだという事でFRAでの採用となっている。自己産のFRA個体には7世代で捕まえたスピードボール個体が居たが、USUM及びBDSPにサンダーに似合ういい感じのリボンが見当たらなかったのもあり去年交換して頂いたチャンプリボン持ち個体を選択している。カントー3鳥がいろんな地方を飛び回っているのもありシンプルに”チャンピオン”の二つ名で良かったと思う。

2.3 感想

気合い入れてパーティを揃えたおかげかWCSの結果としてはday2に進出し、配信卓には行けなかったものの会場内のモニターで2回ほど対戦できたのもあり相当満足しています。それもあり、思い入れの強いポケモン達に焦点を当てた個体解説記事を執筆させていただきました。来年は今度こそWCSの配信卓で試合ができるようにします。


このまま対戦レポに移ります

 

3.対戦レポ

おさらい用に自分の構築↓



3.1 Day1

R1.Fred Zhou (AU)



1戦目:Win
    VS   

        


2戦目:Win
  VS   

           

初戦。1戦目は相手ウーラの水テラ水流連打を警戒してなんやかんやしてた気がするけど、パオジアンが炎テラスしたゴリランダーをつらら落としで怯ませて不意打ち急所で突破しそのまま押し切って勝ち。2戦目はさっきの相手の選出的にパオは来ないだろうと刺さっているサンダーを先発、追い風を貼って目の前のポケモンに通る技を打っていたら勝ってた。水テラスしたサフゴも水流連打と10万ボルトの集中で安定処理できるのやっぱり偉い。1戦目から爆運勝ちしたので「今日も行けるのでは?」と思い始める

 

R2.Jaecho Lee (KOR)


※シャリタツの色はメモに残って無いので適当

1戦目:Win
    VS   

             


2戦目:Lose
  VS   

          


3戦目:Win
  VS   

           

相手PT見た瞬間「やべぇ、寿司だ」って気持ちになる(物理4体偏重構築だからヘイラッシャの処理が割りと重い)。まぁ相手のラッシャが草テラスだからサンダー通そうと思ってたら、パオジアンが相手の合体したラッシャに噛み砕く急所当てた挙句防御下げてくれたおかげでパオカイで普通に押しきって1戦目は勝ち。
2戦目はハバカミが出てきたがなんかSブーストしてきて「その見た目でS!?」って面食らった。初手でカミとラッシャどっちに集中しようか悩んだ結果、時間ギリギリでラッシャに方向を変えたら守られてそのままアドを取り返せず負け。この試合で今日は深く考えず最初の直感通り動かそうと決心する。
3戦目は何故か相手の寿司が出てこなかったおかげでパオにゴーストテラスして色々してたら勝ってた。

 

R3.Nils Dunlop(SE)

1戦目:Lose
    VS      

            


2戦目:Win
  VS   

            


3戦目:Win
  VS      

        

サイコシードアクロバットトルネロス+こらえる弱保砕ける鎧グレンアルマ+炎テラス地震レジドラゴって何!?って思いながら試合開始(後からgrandさんに聞いたけど海外大会で結果残したPTらしい)。その3体に気を取られてたらスカーフウーラの水テラス水流連打でパオが吹っ飛ばされて1戦目は負け。「これどうやって勝とうかなぁ」って感じの2戦目、相手が味方水流連打でAS+2,S+6の化け物みたいなアルマが爆誕したけど相手のこらえるを全部透かしながらフィールドを枯らして最後水テラス災いアクアジェットで相手の炎テラスドラゴを、パオの不意打ちでその化け物アルマを飛ばして勝った。3戦目はこれまでの流れ的に相手のウーラオスどうせとんぼ返りだろうってウーラに水流連打とじゃれつくを集中したら(ちゃんと居座りケアしてる)とんぼから出てきたアルマが出落ち、そのアドを守って勝てた。マジで爆弾処理してる気持ちだった

R4.Austin Acosta (US)

1戦目:Win
    VS   

      


2戦目:Win
  VS   

         

カイナバレル対策にミミッキュ出したらランドが来てぐぬぬって対面からスタート。雪崩でパオが怯んでランドに氷柱打てなかった時点で負けかぁって若干諦めたけど取り敢えず試合続けたらノマテラカイリューがゴーストテラスツツミ以外の3体全員倒してなんか勝った。ウーラオスに施したツツミのフリドラ耐えが生きたのとカイリューが最速起きしてゴツメバレルとのタイマンに勝ったのが偉かった。2戦目はなんやかんやあった後にパオジアンがA-3不意打ちでHP3.5割くらいのカミを飛ばして勝ち。要審議

R5.エレン (JP)

1戦目:Win
    VS   

         


2戦目:Win
  VS     

             

ギャラドス重くない!?ということで久しぶりにサンダー出勤、マジで居てよかった。1試合目はサンダーが暴風をカイリューに外しマルスケを剥がせず、ミミッキュがじゃれつくを2回外しパオジアンの処理が大幅に遅れる大下振れ。普通にやってたらディスアドがデカすぎて取り返せないなってことで4ターン位連続で相手の安定行動全部読み切ってたら最後ミミッキュとギャラの対面をじゃれつくのAダウン引きながらまひるみを搔い潜って勝利。じゃれ外しの失態をしっかり埋め合わせた為ミミッキュを𠮟れなくなった。2戦目は一転、ミミッキュが有効急所引いたりサンダーがパオのつらら落としを避け(当然有効)カイリューを10万ボルトで麻痺らせ2回ほどバグらせる上振れ試合。


という事で5-0でDay1最速抜け!!!運の上振れは大きかったものの要所要所でちゃんとプレイングも冴えてたので素直に嬉しかったし、去年3-5でDay1敗退したロンドンの雪辱も果たせて結構満足してました。

 

3.2 Day2

R1.とり。(JP)

1戦目:Win
    VS       

        


2戦目:Lose
  VS     

               


3戦目:Win
  VS   

            

2日目初戦。まず1本目はフェアリーテラスヒードランをパオのつららで怯ませて勝ち(またかよ)、2戦目は災いインファ+かみくだくの集中を相手のラオスにミリ耐えさえてそのまま負け、3戦目はウーラでひたすら打ったインファが通り続けて(とり。さん曰くどこかでバックすると思ってたそう)ダメージレースを優位に進めて勝ち。

 

R2.Paul Ruiz(EC)

1戦目:Lose
    VS       

         

2戦目:Win
  VS      

           

3戦目:Win
   VS      

          

R2から2018の世界王者と当たりDay2の魔境っぷりを実感する。1試合目だが途中で急にコントローラーが反応しなくなり試合後半ロクに操作できずに負け。やべぇっと思い近くにいたクロさんを呼んでジョイコンを借りた(本当にすみません)。気を取り直し2戦目、取り敢えずPaulがさっきはガモスを守らせながらウーラをバレルに引いてきたのでそれ読みでウーラに神速つらら落としを集中して無事バレルを出落ちさせる。ノマテラ災い鉢巻神速をガモスにもトドロクツキにも耐えられてドキッとするも何とか勝ち、なんとか五分に巻き返した。3戦目、ゴチルガチグマを出す気がなさそうだなってサンダーを初手に出したらバレルウーラが出て来てめっちゃ出し勝ちとなる。水テラスをサンダーに切り水流連打を耐えながらウーラバレルを削り、最後はパオミミの先制技を軸に詰め切って勝ち! つらら怯みのような上振れでは無くプレイングでPaulにBO3で勝てたのが滅茶苦茶嬉しかったです。

 

R3.Nicholas Kan (AU)

1戦目:Win
    VS     

           

 

2戦目:Win
  VS   

           

お相手さんは2017年のWCSジュニアチャンピオンだそう、マジで強い人しか居ねぇ。久しぶりの寿司だぁって感じだったが相手のラッシャがウェブタ、テラバ、氷の牙、守るの範囲技不採用だったのでパオカイミミッキュで殴っていればそのまま対面押し切れた。2戦目の最後威嚇の入ったパオがゴーストテラスしたシャリタツを噛み砕くで落としてくれて無事勝利。

 

R4.渚沙 (JP)

1戦目:Lose
    VS    

           

 

2戦目:Lose
  VS     

           

お互い3-0のマッチング。以前ぼさんないとで当たって負けてたからそのリベンジと行きたかったけど1戦目はテツノカイナにHP4残されて負け、2戦目はこっちのパオがついに外したつららのダメージ分足りなくて負けでのスト負け。全然勝てる未来はあったと思うけど届かずWCS通してBO3の初黒星となった。渚沙さんベスト16おめでとうございます

 

 

R5.Paul Chua (US)

1戦目:Lose
    VS    

            

 

2戦目:Lose
  VS     

            

去年のWCSのトップ4でに入ってSVでもEUICで優勝して色違いのウインディ配ってためっちゃ強い人、ボスラッシュが過ぎる。選出自体は悪くはなかったと思うけど相手のスカーフランドロスがこっちのウーラオスより早い陽気個体だったのが無限に重くて2戦とも負け。択次第では勝てたかもしれないし、昨日のノってる自分なら当てられたと思うけど既に疲労でヘロヘロだったのでどうしようもなし。

 

R6.Juan Benitez Lopez (ES)

1戦目:Lose
    VS  

          

 

2戦目:Lose
  VS    

            

Suicaさんの並びだけど中身は全然違う構築。ウインディが鉢巻じゃなくてチョッキだったからまだ全然勝てた気がするけど水テラスカミとノマテラウインディのどっちに水流連打打つか迷ってカミに打ったら水テラス切られて耐えられた時点で相当きつくて負け。2戦目はもう試合展開思い出せないけど順当に負け。前日にSuicaさんとgrandさんに対策聞いてたのもあって勝ちたかったけどコンディション的にどうしようもなかったなぁ。ここで3-3になっちゃって決勝トナメには進めずDay2敗退が決まる、無念

 

R7.Flavio Del Pidro(IT)

1戦目:Lose
    VS       

         

 

2戦目:Win
  VS   

         

 

3戦目:Lose
  VS   

        

最後の最後に来たヒスイヌメルゴンミミッキュの呪いが無いので無理です。まぁここまでの11人相手には挑発が活躍してくれてたし、3-3同士のマッチングなのもあって勝ち進んでいればヒスイヌメルゴンとは当たらなかったと考えると技選択は間違っていなかったと感じる。試合は2戦目を気合いで取ったもののヒスイヌメルゴンが順当に重くて1-2で負け。因みにこのお相手さんも海外大会何回も優勝してるめっちゃ強い方だったそう、本当に最後までボスラッシュだな

 

雑感

 

 Day1からBO3を8連勝で破竹の勢いだったけど最後は体力不足で散ってしまいましたね。これは完全な言い訳なんですけど、Day1から1日中BO3やり続けて体力持つ訳なくないですか!? いやまぁDay1を最速の5-0で抜けてる上に同じ条件でやなぎさん渚沙さんジョンさん達が決勝トナメに抜けてるから何の文句も言えませんが自分は2日目の午前中までが集中力の限界でした。渚沙さんとの試合まではプレイングの精度は保っていたとは思いますが、負けてしまい緊張の糸が切れてそのまま立て直せませんでしたねぇ。まぁそこらへんの経験不足も込みでの全力なので、ハイ。
 それでもエレンさんとの1戦目(会場のモニターで配信されていたので見た方もいたはず)とかPaul RuizとのBO3の時とか特に自分のプレイングが本当に完璧だったと思うし、WCS全体を通してもめちゃくちゃ冴えわたっていたと思う。そこら辺を考えると上振れ込みで現在の自分の実力の120%を出し切っての結果なので後悔は無いしむしろ出来過ぎくらいの結果なのかなぁって思います。見た目は全然BO3向けっぽくない構築だったけど、ビートダウン故の爆発力により全てが噛み合って爆勝ちできたし今回に限ってはこのパオカイミミウーラで正解でした。
 先にもちょろっと書いたけど次の目標は決勝トナメ進出&配信卓で自分のポケモンを自慢することです。なぜか自分のエルテラ身代わりのぬいぐるみ達は今年WCSの決勝トナメの配信卓に一足先にデビューしているので来年は自分もそこに追いつけるようにしたいですね。冗長な文章となってしまいましたがここまでお読みいただきありがとうございました。

 

 

付記:オープンシートBO3とクローズドBO1の違い

 

 折角なので忘れないうちに上の議題についてもまとめておきます。自分の考える一番大きな違いは”プレイングに占める「構築」の割合”である。順を追って述べていく
 
 まず、クローズドBO1(要は普段のランクマ)においてプレイングは7~8割構築に基づくものだと思ってる。詳しく言えば、事前に構築を作る時に無数の場面を想定し回答を用意しておき、互いにそれをぶつけ合うゲームなので試合中にアドリブでどうするかを考える余地が薄く、それゆえ上の考え方。相手構築の並びを見て最適解たりうる4匹を選出しあい、その4匹で取れる最適解と思しき対抗札を切り合い続け、最後にどちらが上回るかで勝敗が決まる。ここで"読み"により相手の最適解に対してピンポイントで上回る手を打てるのなら勝敗は揺らぐけど、得られる情報が少な過ぎて一般人が"読み"を決めるのはリスキー過ぎてギャンブルと変わらないし安定性の欠片も無い。だから極論マッチングした瞬間に、”より優れた構築を用意しておいた方”が順当に勝つゲームだと思っている。(再戦が勃発する最上位帯での話はまた別と言うか知らん)
 

 一方オープンシートのBO3はプレイングにおける構築の割合が4割くらいにガクッと下がった印象だった。まず当然ながら相手の構築の内情のかなりの部分が事前に分かるのでビックリドッキリのテラスや持ち物は機能しにくくなり、初見殺しを刺しにくくなる。更にオープンシートで得られた情報に加え試合中に得られたポケモンの配分の情報や、相手の考えていた試合プランまでなんとなく分かる。そして連続で一気に2~3戦するので事前に机上で試合展開を組み立てるのも限界があるのもあり、プレイングにおける「試合中のアドリブ力」の比重が一気に高まっていると思う。相手の中身が分かるから相手が取り得る行動の予想もしやすく、ランクマと比べ格段に「読み」を通しやすくなったのも追い風か。
 ざっくりまとめると、
・構築を組む時にどれだけ回答を用意できるかが重要なのがクローズドのBO1
・試合中にどれだけ回答を見つけられるかが大事なのがオープンシートのBO3。
だと思った。

とここまで述べたけど結局は「どっちも違う面白さが合って楽しいからどっちもいいじゃん」というのが結論(?)です。元々ランクマの構築を作る時の取り組みまでを含めたポケモン対戦の実力を競ってる感が好きで、自分はお利口さんな優等生構築使って丁寧にアドを稼ぐより相手が考慮できない択を押し付けて轢き殺す方が性に合っているのもありクローズドBO1畑の人間だと思っていました。でもWCS出るにあたってオープンシートBO3に向き合ったところ、開示されている情報を元に試合を組み立てる流れが思いのほか面白かったです。また連戦する都合ちゃんと対応力の高いサイクル構築組まなきゃいけない先入観がありましたが、相手の持ち物とテラスタイプが見えるのでこちらの攻撃が通しやすく割と攻めッ気の強い前のめりな構築でも戦えることも新たに発見できました。(ランクマだと17色のテラスタルと無数の持ち物をケアしなくちゃいけないので単体打点のポケモンだと迂闊に攻められない)。
 という事でまたオープンシートのBO3をする意味も込めて来年もWCS出たいですね。まぁその前にネット予選抜けてJCSに出なきゃなので,、
またカミネズミみたいな1発勝負用の完成度高い構築組むところから頑張ります。


終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(ここから文章構成考えてない自分語りになります、ご留意ください)

ところでどうすればあのDay2のボスラッシュ突破して決勝トナメ行けるんですか?構築がスタンパじゃない云々は一旦置いておきます、だって途中までとはいえめっちゃ勝てましたもん。今年勝てなかった原因は明らかに体力不足です。二日目途中から明らかに頭働いてないって感じてましたし、家でランクマやってるときにこのコンディションになったらさっさとSwitch置いて寝てます。頭働いてない時のポケモン対戦って負けてもその理由が分からないのが最高に嫌なんですよね、反省ができないから今後に何も繋がらない。そんなの時間の無駄じゃないですか。だから自分は普段のランクマもコンディションが万全の状態に限って数戦/日しかやってないです、モチベがある時に限って10数戦かなぁってくらいで先月ですらランクマに潜ったのは約25日間で200戦ありませんでした(ネット予選の3日間はやるしかないので無理やりやります)。いつも事前に机上でこねくり回した構築を100~200戦で細部をどれだけ詰め切れるかって感じで毎月のランクマはやっています。
でもその取り組み方でそれなりに勝てるようになりましたし、実際昨年もWCSには出られてました。ただそのWCSで惨敗したので、今年はそれを反省しある程度ランクマで構築を仕上げた後(7月の第三週あたりまで)は親交のある方に声をかけまくり(20人くらい?)BO3の練習と感想戦をして本番用に構築をブラッシュアップしていってました。やってて思いましたけど試合後の感想戦マジで重要ですね、試合中のプレイングだけじゃ推し量れない「相手が何を考えていたのか」について聞けるので試合全体への理解度がめちゃくちゃ深まったと感じます。かつ「何が(どうしたら)嫌だったか」についても把握できるのでピンポイントに構築の細部を改善していく事が可能でした。場数を踏むのも重要だとは思いますが、その前の7月中にちゃんと構築をほぼ完成させられていて良かったと思います。ぼさんないとやてるチャレを構築の調整ではなく動かし方の確認の場として利用できたのは効率よかったんじゃないかな。本当にフレ戦に付き合ってくださった方々には感謝です。まぁそんな感じで本番前にスペイン&イギリス旅行を楽しんだ去年と違いちゃんと万全の準備をしてWCSに挑んだ結果が先に書いた通りDay2進出なので今年の取り組み方は完全に正解なんじゃないかな。
去年はJCS:39位 WCS:3-5でDay1敗退、
今年がJCS:17位 WCS:5-0でDay1通過 、Day2は3-4で敗退
って確実にレベルアップできてはいるんんですけど、それはそれとしてどうすればあの化物が蔓延る魔境を潜り抜けて先に行けるかが分からんって所でここの最初の文章に戻ります。自分のポケモン対戦への取り組み方は間違っていないはずだし、結果もそれを証明している。ただその取り組み方じゃ今年以上の成績を出せる未来も見えない、うーんって感じのモヤモヤですね。試合展開の速いビートダウン構築握って、最速でDay1抜けて試合数も抑えたうえで息切れしてるんですからどうしようもない。因みにラムネもガブガブ食べてました。運が上振れてプレイングも冴え渡っていれば世界の猛者相手のBO3でも十分戦えるどころかDay2まで勝ち上がれる力はある、ただしそれ
を発揮し続けられるわけではない、うーーーーーむ。
個人的にポケモン対戦は趣味なので楽しくやりたいんですよね。1日最低〇〇戦ってノルマ決めて苦行めいた試合こなして義務みたいにポケモンするのは嫌なので、体力不足を課題と分かっていますがそれを改善しようと努力するつもりもありません。あくまで楽しくポケモンをやれる範囲で勝てればいいです。「努力を努力と思わずできるのは才能」みたいな話あるじゃないですか、アレをイメージしてもらえてばいいんですけどポケモン対戦を何時間もぶっ通しで数十戦できる人たちが羨ましいですし本当に尊敬しています。自分は今年の取り組み方が”楽しめる”範疇だったかなぁと思います。まぁこの問に対する答えは自分の中で出てないので本文章も別にオチはありません、これから過ごしていく中でどうしようかなぁって薄っすら向き合っていく事になると思います。別にポケモン対戦をやめるとかそういう話では無いので今後もTwitterには居ますしオフ会にもちょくちょく出るかもしれません。その時はよろしくお願いします